ここでは、「HELLPAINTER」が日ごろどの様にキット(ガレージキット)を
ペイントしているのか、その一端をご覧下さい。
とは言っても特別な事は何一つありませんが。
完成品になってゆく過程を知っていただける事と、
ご自身でペイントされるときに何かの参考にしていただければとの思いでアップさせて頂きました。
ペイントに正解、不正解は無く、当工房のペイントもほんの一例に過ぎません。
基本は「楽しく塗る」事が一番です。
それではお気軽にお楽しみ下さい。

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◇甲臥鉈を塗る
1/6 スケールキャスト製


完成品はこちらから






@kabuto001
八木一晃原型の甲虫男「コウガシャ」さんを塗ってみましょう。
先日特別価格にて1体のみ販売させていただいた完成品の塗装工程です。
いつもの事なんですが、写真を数枚取り忘れてしまい
ちょっと無責任な塗装工程となりますが、今回も気軽に見てやって下さい。

まず本キットは背中に羽パーツがあり、付ける付けないの2種選択になっています。
しかし羽を付けると背中のモールドが見えなくなってしまうのと
羽を付けないと少々ボリュームが無くなるように感じたので
羽の付け根をエポパテで改造し、一度で二つ楽しめるよう半開きの状態にしています。

各パーツを湯煎し真ちゅうで繋ぎ、気泡などを埋めて
パーティングラインを処理した後にサーフェイサーを吹き付けます。

ちなみに今回使用したデコパは重量感と高級感が欲しかったので
桜の木を使用しております。
あらかじめオイルステイン等で三度塗りした後に、
ペーパーで磨き、ツヤを出して仕上げておきます。
コグチをマスキングし、地面に当たる部分のみエポパテにて加工してあります。






Akabuto002
写真がボケててすみません。。。
一発目のベースカラーのアイボリーを吹き付けます。
最終的に一番深いモールドに残すための色です。

通常凸モールドを明るく、凹モールドをシャドウとして暗く。
と言うのがオーソドックスなペイントかと思うのですが、
自然の生き物などをよく観察すると分かるように、溝(影になる部分)に
明るい色があり、凸に暗色といった組み合わせ見ることがあります。
クリーチャーは私個人の意見ですが、オーソドックスな前者を取るよりも
後者の陰影を逆転させた塗装の方が、格好良く仕上がるように思います。







Bkabuto003
アクセントとして筋肉色に近い赤系を、
大きな溝の部分にのみ吹き付けてやります。
肩から生えている角の先端にも吹き付けてやります。

牙や爪以外の突起物の場合、先端に暗色を持ってくることにより
アウトラインにエッジが立ち、意外と良い効果が得られるように思います。








Ckabuto004
アップはこんな感じです。
「何処をどう吹く」というより結局の所、好み、生理的に「こうだろう」と言った感じで
楽しみながら吹いています。
失敗してもこの段階であれば、またベースカラーを吹いて簡単に直すことができます。
この段階ではまだ細かく吹くことはしていません。







Dkabuto005
ここの段階からが、コイツの運命の分かれ道です。
強く見えるか、弱く見えるかは個人の主観、好みによるところですが
引き出しの少ない私としては、固くて強いのは「黒」かと・・・

ということで、ブラックに20%ぐらいのアイボリーを混ぜたものを
大まかに下地を残しつつ吹いていきます。
バランスを何度も見ながら、更に細かい凸モールドにも色を重ねていきます。

吹き付ける色というより、どういう下地の残し方をするかと
言ったところが、非常に難しいせめぎ合いであり、
行き当たりばったりで塗っていくと
この段階でグチャグチャになってしまいます。
ペイントに入る前に、完成時の仕上がり色のイメージを固めてから
作業にはいるようにしております。





Ekabuto006
背面はこんな感じになりました。
黒くしすぎた部分は、先ほどの筋肉色などを再度吹きつけ調節していきます。
エッジを強く出したい部分には、再度最初に使った
ベースカラーのアイボリーを細吹きしていきます。

この段階ではトップコートを吹いていないため、全身マットでぼやけておりますが
ツヤが付いた時に色が濃く見えるので、イメージを想定しながら
時間をかけて調節を繰り返し、吹いていきます。






Fkabuto007
この段階でエアブラシによる工程は終了しております。
この工程が終了した後にいよいよ筆作業の地獄行きです。

この後の写真を撮り忘れてしまったので、本キットの塗装工程は
ここで終了になります。すみません。。。
(隠している訳ではないのですが。。。)


いつものように、ただひたすら面相筆でヒビなどを描いていきます。
暗めの色でヒビを描いた後、ヒビの中心や先端に更に明るい色を加えます。
それにより本体の色にヒビが馴染むだけでなく、
ヒビ自体の存在感みたいなモノも出てくると考えております。

胸や二の腕には紙を何種類かの形にくり抜いた物をマスクとし、
年輪のような模様を再現してみました。
脱皮を繰り返し成体になったというよりも、
全脱皮が終了した後に長い時を得て、外皮が育っていったように見えるとオモシロイのでは・・・

満足するまでひとしきり筆を入れ、終了した後に半光沢のトップコートを全身に吹き付けます。
爪などにクリアを入れベースを塗装し、最後にベースコグチのマスキングを剥がして
完成といった形です。






Gkabuto008
各所に入れたヒビはこんな感じです。
目に当たるモールドが無い分、ヒビを描き込んで表情を付けてみました。
各所の詳しい色はギャラリーにアップされていますので、そちらをご覧下さい。

この色が必ずしも正解とは言えず、塗り手それぞれの好み、センスで
楽しく仕上げていくのがガレージキットの良さです。
こういった色もアリか。という感じで見てください。

ブルー系ベースなんかで行くと、ちょっとキャラ性が際立ち面白いかもしれません。
レッド系で行くと鬼っぽくなるのでは?
茶系を強く出すのであれば、もっと若い個体に見えるのかもしれません。
肌色系にトライバル的な模様を描き入れてやるのも、格好良く仕上がるかと思います。




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