ここでは、「HELLPAINTER」が日ごろどの様にキット(ガレージキット)を
ペイントしているのか、その一端をご覧下さい。
とは言っても特別な事は何一つありませんが。
完成品になってゆく過程を知っていただける事と、
ご自身でペイントされるときに何かの参考にしていただければとの思いでアップさせて頂きました。
ペイントに正解、不正解は無く、当工房のペイントもほんの一例に過ぎません。
基本は「楽しく塗る」事が一番です。
それではお気軽にお楽しみ下さい。

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◇ピラミッドクイックペイント
(赤い三角頭を簡単に仕上げる方法)

※完成品製作依頼時の製作工程とは異なります。
ご了承ください。


1/7 スケールキャスト製








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今回は恥ずかしながら私が原型を担当しました
ピラミッドををペイントします。

本品は先日行われたトレジャーフェスタ前日の、夜間作業の写真であります。
版権元への完成品サンプル製作という事もありまして
エアブラシを持っているモデラーの方であれば
どなたにでも簡単に仕上がる塗装工程を行いたいと思います。

各パーツを中性洗剤で洗浄し、手に持っている大鉈のみ
1.5oの真鍮を打ち、その他のパーツにおいては
そのまま接着をしても十分な強度が得られるかと思います。
頭のみ接着は作業の後半となります。
鉈パーツに曲がりの歪みがある場合は、ドライヤーなどで熱を加え
真っ直ぐに直してあげて下さい。

今回のキットにはベースが付属しておりますので
最初の時点で3oの真鍮を刺し、完全に接着してしまいます。
その方が本体を直接触らず、ベースを持ちながら
作業が出来るので宜しいでしょう。

サーフェイサーを吹き終わったら、サンド系の色に黒を
若干混色したペースカラーを全身に吹き付けます。
頭部の接着面には色がかからぬようにテープを貼っておくと良いでしょう。







A
先ほどのベースカラーに白を混ぜた色を
隆起した部分に吹き付けハイライトとします。
影になる部分やブーツなどはそのままベースカラーを残します。
影部分を確認するため、上からライトを当てると
どこに色を残すかが簡単に判断出来るかと思います。







B
次に赤い三角頭の名の通り、ピラミッドを仕上げる上において
ネックになる赤系の色を塗ります。
赤50%と茶色30%、黒10%、黄色10%の混色を
三角頭、ベース、エプロンの血のシミなどの箇所に吹き付けます。








C
この段階でほぼ仕上がり決定のイメージになりますので、
慎重にこの工程を行わなければなりません。
黒70%と赤30%の混色を影が特に濃く深く
落ちる部分に吹き付けていきます。
三角頭は先端のエッジに向かい黒を濃く、
首周りの外周にも濃く吹き付けていきます。
ブーツは様子を見ながら、スネの部分をうっすらと残しつつ
つま先や側面に濃く吹き付けます。
鉈にはシルバーに若干の黒を混ぜた色を、ベースカラーとして塗っておき
この段階でボディと一緒に根本や先端に向かい
混色の焦げ茶を吹き付けていきます。








D
固めの毛で開いてしまい使用不能となった筆を
ハサミなどで先端が平らになるよう、カットした物をドライブラシ用とします。




E
ゲーム攻略本の設定画などを参考にしながら
サイレントヒルの特徴である、ドバッとした黒いシミを
先ほどの筆で思い切ってドライブラシします。
筆にタップリと塗料を付け、二度くらいウエス(布)で軽く落したあと
こすりつけてやると丁度良いでしょう。







F
鉈にも同様に思い切ってドライブラシします。
鉈のアウトラインに合わせ、右左と真っ直ぐ筆を手早く
往復させる事がコツとなります。
凸モールドに引っかけるイメージですが・・・







G
三角頭にも先ほどの焦げ茶をドライブラシします。
ここは更に思い切って、しつこくやってみて下さい
やり過ぎても大丈夫です。







H
赤60%と黄色30%、黒10%の混色を
凹みモールドを中心に細めの筆にてドライブラシしていきます。







I
ベースに後方より黒を強めに吹き付けます。
前方の明るい茶色を残す感じです。
ついでにベースの側面にも強く吹き付けていきます。

この時点でピラミッドヘッドを接着します。
アルテコなどで接着されると強度があり、
パテ埋めなどの効果もあるので、良いかと思います。







J
ミラミッドヘッド以外を
黒40%と溶剤60%の混色を全体に手早く塗っていきます。
全体の色を落ち着ける効果と、モールドの凹みに黒が入るので
細かな仕上がりに見えるようになります。
コツとしては2回以上同じ場所を往復せぬよう
軽い筆圧で筆を動かすことがポイントです。







L
ベースのヒビやタイトルロゴに筆を入れていきます。






M
最後に半光沢のトップコートを全体に吹き
仕上がりです。

今回の私の作業時間は組み立てとサーフェイサーの
下地作業を除き、ペイントのみで3時間にて仕上げました。
模型作りを趣味とされている方であれば
私とさほど変わらない時間にて作業できるかと思います。
通常の私の完成品作業は、これらの工程を何度も繰り返し行い
さらに筆作業を重ね仕上げておりますので
筆作業などの繰り返す細かい部分は今回全て省いております。

今回はキットを購入して頂いた方々に一人でも多く
ペイントして頂きたく、クイックペイントとしてアップさせて頂きました。

参考にして頂ければ幸いです。




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